2025.08.09
8月3日道玄坂協会にて開催された『#サタンがおまえを待っている』日本最速試写会
通称「黒ミサ上映会」アフタートークの様子をお届け!
【ゲスト】
・あんこ
・ジャガモンド斉藤
・野水伊織
※本編のネタバレを含みます、鑑賞前の方はご注意ください。
【映画をご覧になって】
あんこ:映画大好き芸人として活動しております、あんこと申します!ヘイル・サタン!
斉藤:それ、気軽に言っていいやつなの?(笑)
野水:映画感想屋声優と名乗っております、野水と申します。よろしくお願いいたします!
斉藤:映画紹介人のジャガモンド斉藤と申します。今日はよろしくお願いします!
さて、『サタンがおまえを待っている』今皆さん見終わったばかりですが、いかがでしたか?まずは我々から感想を話していきたいと思います。
野水:最初に見た時はどこにどうやって着地するのか分からずにいたのですが、終わってみると非常に心理学的な話というか、現代的なテーマでもあると思いました。
虚偽記憶と言いますか、ミシェルさんに続いて私も、私もと発言をした人がたくさんいましたよね。
何がきっかけで、なぜそう思ってしまったのかとか、怖いのはもちろんですが、興味深いなと思いました。
斉藤:「集団ヒステリー」という言葉もありますが、どう伝播していくのか、まさに心理学的というか人間の心の面白さを考えさせられますよね。あんこさんはどうですか?
あんこ:まず、「ミシェル・リメンバーズ」という本を皆さんご存知でしたか?僕は正直知らなかったので、試写で最初に見たときは「悪魔的儀式の被害者の方が証言して、悪魔が本当にいる」っていうのを証明していく話だと思っていたんです。
ですがあれよあれよ、儀式で被害を受けていたという人が実は嘘をついていて、それを信じてしまった人がいて。
そのデマや陰謀論的な言説が“伝染”していくさまを可視化していると思いました。
斉藤:映画の構成がすごいしっかりしているから、サタニック・パニック関連の事件に馴染みがない僕ら日本人でも分かりやすいですよね。
前半を見ているとマジっぽいんだけど、だんだんそれがひっくり返っていくというつくり。
あんこ:自分の価値観をひっくり返されていくんですよね。
この映画を観た後だと、これから悪魔祓いを扱った映画とか悪魔的儀式の映画とか純粋に見られるかな?という(笑)。
それぐらい衝撃的を受けました。ドキュメンタリーの生の強さを感じましたね
斉藤:今度『死霊館』シリーズの完結編『死霊館 最後の儀式』が公開されますけど、あのシリーズの主人公である心霊研究科のウォーレン夫妻は実在していて、本当に悪魔がいるかというのは置いといて、彼らに解決してほしいと思っている方、被害を受けたと思っている方がいるのは事実ですもんね。
あんこ:あとはヘヴィメタルの人たちが気の毒で。風評被害も甚だしい!
斉藤:サタン教会のおじさん(アントン・ラヴェイ)もかわいそうでしたよね
あんこ:『フラッシュ・ゴードン』に出てきそうな人ですよね。
僕はこの映画をきっかけに悪魔教というのを調べてみたんですが、すごく素晴らしい宗教でしたよ!
これは僕が調べた内容なのですが、創始者のアントン・ラヴェイ本人の昔のエピソードで、周りの人たちがセクシーな衣装のカーニバルを見にいったあと、教会の懺悔室に行ってそれを懺悔していると。
7つの大罪の色欲を悔いているというか、それなのにまたカーニバルを見に行って懺悔室に行ってを繰り返していて、違和感を抱いたんですって。悪魔教はキリスト教と反対で、自分を解放する、自分を肯定するという教えらしいんですよ。
斉藤:「ヘイル・サタン」のサタンは自分に向けて言っている、と聞いたことがあります。
自分に向けて万歳!しているというニュアンスらしいですよね
あんこ:なんだか悪魔が好きになっちゃいましたもん。
野水:身近に感じるというかね。
「黒ミサ」アフタートークレポートその②へ続く・・・