サタンがおまえを待っている

2025.08.09

悪魔的新情報

※ネタバレ注意!黒ミサ アフタートークレポートその③

8月3日道玄坂協会にて開催された『#サタンがおまえを待っている』日本最速試写会
通称「黒ミサ上映会」アフタートークその③

【ゲスト】
・あんこ
・ジャガモンド斉藤
・野水伊織

※本編のネタバレを含みます!鑑賞前の方はご注意ください

【お客さまのご感想】
≪お客さま1≫
ジャンプスケアなどを想像していたら、「人間怖い系」の真面目なドキュメンタリーでした。
嘘か本当かわからないという物語の怖さ、SNSでのデマなどにも通じるところがあり、今後も似たことが起こってしまうのだろうなという怖さがありました。

斉藤:ありがとうございます。渦中にいる人って、それを客観視できないというところも怖いですよね。

あんこ:劇中にも「人は見たいものを見る」っていう印象的なセリフがありましたよね。

斉藤:『エクソシスト』が公開された時も、本当のことなのだと信じてパニックになったケースは多いようです。自分の家の子供から悪魔祓いをするんだと言って、虐待して殺してしまった事件もあるらしいですね。

≪お客さま2≫
 すごく面白かったです。
今年公開された『MaXXXine マキシーン』の背景にサタニック・パニックで描かれているということもあって、興味を持ちました。
70年代の後半ぐらいからヘヴィメタルがあって、ニューシネマがあって、そして不況で信仰心が落ちている中でのカンフル剤として、教会を利用したり、政治家が絡んだりと、自分の中で散らばっていた物事が、本作を見たことにより線で繋がった感じがしました。
背景や周辺の出来事を掘っていく、知っていくという意味でも面白い作品だと思いました。 

斉藤:ありがとうございます。映画の中でも、「ミシェル・リメンバーズ」に教会がお金を出していたっていうシーンがありましたもんね。悪魔がいるということを世の中に知らしめれば、信仰心が高まるかもしれないですもんね。

≪お客さま3≫
胃が痛くなるような内容でした。
サタンや地獄だとか目に見えない存在を信じることによって起こる人間の非道な行い。
それを利用してお金儲けをすることによって、本当に被害にあっている人たちが非難されてしまう、いっそう地獄な状況が生まれてしまいますよね。苦しむ人を利用して悪事を働く人たちが悪魔だと感じました。

≪お客さま4≫
「地獄の門を開けた二人」という日本のキャッチコピーがどういう意味なのだろうと考えながら見ていました。
結局、最初はミシェル、パズダー医師も悪魔のようなものを信じていたのかもしれませんが、罪悪感を途中で抱き、それが悪魔になってしまったのかもしれないと思いました。
これからもその時代、時代によって、悪魔映画が作られていくのだと思いました。

野水:ありがとうございます。悪魔や神など、目に見えないものを人間は作ることができてしまう。それは良い方、悪い方、どちらにも転ぶのだなと改めて認識しました。
この映画も、もしかしすると「あれは嘘だったんじゃないか」とミシェルさんへ攻撃が向いてしまうかもしれない、それは仰っていたような「現実が地獄」というか、良くないことですよね。

斉藤:地獄の門を開けたのは二人かもしれないけど、そこへ行ったのは大衆ですからね。
でも需要を生んでいるのがまずいですよね。二人が書いたことを真に受けちゃった僕たち、大衆が大勢いるのが怖い。

【三人のおすすめ悪魔映画】
あんこ:本日はありがとうございました!
僕のおすすめ悪魔映画は、『ディヴァイン・フューリー/使者』という韓国映画で、悪魔を殴って悪魔祓いする映画です。

野水:私のおすすめ映画は、ピーター・ディンクエイジも出演している『GAME WARRIORS エバーモアの戦い』です。コスプレして参加するRPGイベントで、本物の悪魔を召喚してしまった…という映画です。そこまで怖くないですよ。

斉藤:僕は『エクソシスト3』ですね。1に出てきた刑事が主人公で、最初は普通のサスペンスっぽいのですが、だんだんそんなことに…というめちゃくちゃ面白い展開になります。1を見て、3を見てください!『エクソシスト2』は無かったことになっています(笑)

あんこ:『エクソシスト2』ってそういうタイプなの?

野水:ああいうフランチャイズ映画って、なんで一回サイコキネシスになっちゃうんですかね(笑)。

「黒ミサ上映会」アフタートークレポートはこれにて終了。
引き続き映画「サタンがおまえを待っている」をよろしくお願いいたします!

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